3月に追悼でホルスの大冒険を放映してくれた東映チャンネルさん、ありがとう。
大塚康生さんとはHPやこちらでも何度か語ったことがあるかもしれないけど、不思議なご縁がありました。
第一次アニメブームの頃、思い立って同人誌をやろうとして、大好きな大塚康生さんのファンサイト作っていいですか?と、当時こどものわたしはご本人にお手紙を書いた。
そんな小娘のお願いに大塚さんはわざわざお返事をくださり、やんわりとファンサイトは勘弁してね、でも資料ならあげるよと書いてあった。
こどもなわたしはずうずうしくもじゃあ資料ちょうだい、電話番号はここねとまたしてもお手紙した←若気の至りです^^;
それからしばらくして、なんとご本人からお電話が来た。
資料いるならあげるから家まで取りにおいでと。
今風に言えば「マジっすか!」と、テンション上がるかめぽん。
そんな時「この間みたいに大泣きされたら困るからね、ははははは」と大塚さん。
まったく身に覚えがないわたしはとまどい、電話口で大塚さんもそれを察したようだが、ちゃっかりお訪ねする日にちはお約束した。
後日、抱えきれないほどのカリオストロの城のセル画、動画、設定資料、絵コンテなどをいただいたのだが、大塚さん曰く、人違いをしていたらしい。
わたしの手紙が届く前に、某スタジオで仕事をしていた時「コナンのセル画欲しい!」と言ってきた女の子がいたとか。
「ダメだよ、あげられないよ」と言ったら、ぎゃんぎゃん泣き出して、その泣きっぷりがあまりにもすごく印象に残っていたそうだ。
そして、これはかめぽんにとって本当に幸運な偶然なのだけど、その彼女がW市の子で、かめぽんと同じ町。
大塚さんは手紙を見てその子からのものと思い、資料をくださる気になったみたいだった。
「わたしがいただいていいのですか?」とお尋ねしたら、「いいよ。こんな偶然めったにないしね」と。
大塚さんとはその後、ご縁はなかったのだが、ずいぶんと後になって、パルコの展覧会で言葉を交わしたり、また何度かメールでやり取りをさせていただいた。
その時にはかめぽんのことも、資料をくださったこともまったく覚えていないとおっしゃっていたけど。
家にある原画は何点か額装した。
その原画を見ると当時の気持ちが蘇ってくる。
大塚さんのお宅から、資料を抱えながら帰ってきた時のバスの中、本当に、本当に心が躍るようだった。
家に帰って資料を眺めながら、これはあの場面、これは…なんてわくわくしながら種分けしたっけ。
当時、アニメのセル画を自分でも描いていたのだけど←趣味で、その道具を東映動画まで買いに来たなあ。
子供の頃から、大人になってまで、大塚さんの動かす絵が大好きだった。
素晴らしい作品をありがとうございました。
さて、今月の東映チャンネルもバラエティにとんでおります。
仮面ライダー生誕50周年【4Kリマスターで甦る!昭和ライダー THE MOVIE Vol.1】。弟がいるかめぽんはもちろん仮面ライダー、リアルで観ておりました。
そして、弟の集めていたライダーカードのおかげで、毎日のおやつがライダースナックという日々も。
あの、ほんのり甘い味、忘れられないなあ…
【生誕90年 高倉健特集 Vol.3】は日本侠客伝シリーズ。
おばあちゃんが任侠モノが好きで、一緒によく映画館に足を運んでました。
我が家は近所の映画館の看板が家に貼ってあり、映画館から定期的に「びら下」をもらい(今でいう招待券)映画は本当によく観たなあ。
洋画も邦画も上映していた映画館だったから、子供らしからぬ作品もけっこう観たし。
そんな昔の映画館のように、時代劇からサスペンス、アニメも大人の作品も、今月もたっぷりお届け。
今月もわくわくな東映チャンネルをお楽しみに。