かめぽん

チューもく!! ゴールデンウィークもエンターテインメント三昧。 おうちでも楽しもう

5月のラインナップをみて、かめぽんが一番に食いついたのは「東映特撮映画の世界」で放映される「飛びだす冒険映画 赤影」。
おばあちゃんと観に行ったのよ、これ!
赤と青のセロファンが張ってある立体めがねをかざしながら、3D(らしき映像)を堪能した思い出の作品。
当時としては画期的だったのだと思う。
わくわくしたし、ものすごく覚えている。
ちょっとめがねをずらすと、イラストのような映像だった。←あくまでもイメージです。
後年、ディズニーランドでキャプテンイオを観たとき、本当に素晴らしい立体映像に感動したんだけど、赤影の立体映像はかめぽんの3D体験の原点。
本当に、本当に楽しい思い出として心に残っている。
今回は残念ながら3D映像では観られないのだが、昔を思い出して立体めがねを手に作品を楽しもうと思う。

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さて、今月の東映チャンネル硬軟取り混ぜてのラインナップ。
「日本国憲法75年【特集 占領下の日本政治】」も楽しみ。
一時、この特集で流れるような作品を観まくった時期があったのと、「吉田茂」は放映もリアルタイムで視聴した作品。
ぜひ録画して残しておこうと思う。
「名作アニメスペシャル」は大好きな「わんわん忠臣蔵」が4Kリマスター版で観られるし。
任侠映画は「連続放送! 昭和残侠伝」「一挙放送! 緋牡丹博徒 Vol.2」「連続放送! 兄弟仁義 Vol.3」とたっぷり。
もちろん「スーパーヒーロー スペシャル」も「2か月連続企画 銀河鉄道999特集」もあるのでちびっこたちともご一緒に。
ああ、メーテルと鉄郎の旅も終着を迎えるのね…

今年のGWは近場に旅行に行ったり、お買い物に行ったり、少しは日常が戻るといいな。
あとひと踏ん張り。
しんどくなったときは喜怒哀楽が豊富な東映チャンネルの作品でリフレッシュ。

今月もわくわくな東映チャンネル、お楽しみに!

2022年4月28日 | カテゴリー: かめぽん
かめぽん

チューもく!! 昔の東京を堪能できて、おなじみの方の若かりし頃も味わえる。 渋い名作、警視庁物語

かめぽんの連れ合いはかめぽん以上に東映チャンネルが好き。
その彼がいまドはまりしているのが「警視庁物語」。
刑事さんたちが渋い。
中でも人情派ぽい花沢徳衛さんや、悪人ではない神田隆さん、山本麟一さんなんかかめぽんの大好物の方々が。
昔、こういう四角く角張った顔の方多かったような気がする。
安部徹さんとか佐分利信さんとかもそう。
時代とともに日本人の顔も変わったなあと思う。
と、話はそれちゃったけど。
3月に放映された「警視庁物語 十二人の刑事」では初々しくも美しい佐久間良子さんや、男前な曽根晴美さんが恋人同士で出ていた。
曽根さん、目がキラキラ。
その後スターになられた方や名脇役の方々がみな若く、溌剌としている姿を探し出したときの喜び。
バイプレーヤーズ好きには宝箱のようなドラマだ。
今月も「警視庁物語 謎の赤電話」「警視庁物語 19号埋立地」の2本を放映。
さて、どんな方を見つけ出せるか楽しみだ。

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さて、今月の東映チャンネルは春休み恒例の「スーパーヒーローCLIMAX 春の陣」
かめぽんは「機界戦隊ゼンカイジャー THE MOVIE 赤い戦い!オール戦隊大集会!!」が楽しみ。
歴代レッド総登場なんてわくわくだもの。
怖いもの好きな方は「日本のヤバい村 LEVEL2」。
ジャパニーズホラーってじわじわきて、本当に怖い。
個人的には田村正和さん主演の「八つ墓村」が楽しみ。
アニメは009や銀河鉄道999とどんぴしゃ好みだし、「特集 クライム・サスペンス」では「クリーピー 偽りの隣人」も。
24時間じゃ足りない。
人生も終盤にかかると本当に1日が早く過ぎちゃう。
悔いなき人生のために、素晴らしい作品を堪能して、異世界への旅に出かけよう。
実世界での旅行はもう少し我慢かな。

今月もわくわくな東映チャンネル、お楽しみに!

2022年4月1日 | カテゴリー: かめぽん
その他

チューもく!! 東映テレビドラマLEGACY                                                                   第38回『児童心理殺人事件』

今月の「東映テレビドラマLEGACY」は、1989年(平成元年)の『木曜ゴールデンドラマ』作品より『児童心理殺人事件』をご紹介します。

『木曜ゴールデンドラマ』は、『火曜サスペンス劇場』と同じく、日本テレビ系列の2時間ドラマ枠でした。と言うより、スタートしたのは『火サス』よりも先。1980年の4月改編にて放送が開始され、当初は読売テレビ(大阪)と日本テレビ(東京)が交替で制作を担当していましたが、『火サス』が1981年の秋の改編でスタートすると、それ以降は読売テレビが単独で制作を手がけるようになりました。

第1回放送(1980年4月3日)作品は、水谷豊の主演による『熱中時代スペシャル 水谷教授の華麗な冒険』。海外ロケを大々的に敢行し、華々しくスタートしました。第3回は東宝映画の田中友幸プロデューサーが携わった最初で最後の2時間ドラマとなった『東京大地震マグニチュード8.1』。当時、裏番組には『ザ・ベストテン』というお化け番組がありましたが、『木曜ゴールデンドラマ』も安定した視聴率を稼ぐ番組となり、1992年の春の改編で終了するまで、12年にわたって続きました。その後、『ドラマシティ’92』『ドラマシティ’93』などを経て、1993年の秋の改編で「木曜夜10時」に登場した『ダウンタウンDX』は、間もなく放送開始から30年を迎えようとしています。

 

『児童心理殺人事件』は、1989年・真夏の放送。原作は森村誠一先生の「精神分析殺人事件」でした。これを脚色したのが、長坂秀佳さん。とはいえ、タイトルだけでなく、内容もほぼ「別物」と言えるような作品となっています。

当時、長坂さんは10年間にわたってメインライターを務めた『特捜最前線』が1987年の春に終了し、続いて昼帯ドラマ『華の嵐』(88年)の原作・脚本に着手しますが、序盤の脚本を執筆していた時期に局のプロデューサーと衝突して降板。この大ヒットドラマの「原作者」として名前は残ったものの、スケジュールが真っ白になってしまったため、今度は一定期間、脚本家を休業して「江戸川乱歩賞」に挑戦しました。

そして、ここで見事に賞を獲ってしまうのが、長坂さんのスゴさ。第35回「江戸川乱歩賞」を受賞した「浅草エノケン一座の嵐」の初版発行は1989年9月なので、『児童心理殺人事件』はおそらく、受賞作を書き上げ、応募してから書かれた、脚本家への「復帰作」のひとつだったと思われます。

 

ある夏の日。小学生の波島慎一くんが、セミを捕ろうとして団地のベランダによじ登りました。2階の部屋で黙々と仕事をしていた教師の中原桂介(角野卓造)は、ふとベランダのほうを見たとき、慎一くんと目が合ったのでビックリ。そして、その直後、慎一くんの姿が、桂介の視界から消えました。慎一くんは、どうやら転落してしまったようです。桂介がベランダに出て見下ろすと、倒れている慎一くんを囲む、少年たちの姿が。間の悪いことに、桂介は、その少年たちとも目が合ってしまいました。

周りの大人たちに事情を聞かれた少年たちは、「あのおじさん(=桂介)が『コラッ!』と怒鳴ったので、慎一くんはそれに驚いたので転落した」と証言。もちろん、桂介は怒鳴ってなどいないのですが、少年たちは彼らなりに、慎一くんが転落したことに責任を感じ、咄嗟に、現実ではない記憶を「作り上げた」のかもしれませんでした。こうして、桂介は窮地に立たされます。少年たちのところへ行って、「怒鳴ってなどいないじゃないか」と言い聞かせるのですが、それでも少年たちが証言を変えようとしないので、思わず怒鳴ってしまいました。これで、桂介への周囲の印象はさらに悪化。妻の不在をいいことに、桂介が部屋へ女性を連れ込んでいた、などという噂まで出始めました。

やがて、息子の草太を連れて信州へ行っていた桂介の妻・夏子(泉ピン子)が、夫が巻き込まれた「事件」のことを聞いて、帰ってきました。夫を信じる夏子は、誤解を解くために、独自で「事件」の調査を開始。当初、旗色が悪かった中原家ですが、夏子の辛抱強い聞き込みや推理もあって、この「事件」に秘められた意外な真相が見えてくるのでした……。

 

本作で描かれている事件のポイントは、「なぜ慎一くんが転落したのか?」にあります。この真相に、劇中の登場人物たちが辿り着くまでの絶妙な語り口は、さすがに長坂さんの脚本だけあって、凡百の2時間ドラマとは一線を画しています。

また、ある意味で「被害者」でもある「中原家」という家庭も、そして慎一くんの「波島家」も、それぞれ子育てにおいて深い悩みを抱えているという設定がドラマを引き締めていました。慎一くんの両親を演じているのは、辰巳琢郎さんと平淑恵さんです。

ところで、泉ピン子さんと角野卓造さんの「夫婦」というキャスティングには、誰もが既視感を抱くことでしょう。言うまでもなく、『渡る世間は鬼ばかり』です。この作品は、1990年の秋からスタートし、2011年まで断続的に全10シリーズを放送。その後も2019年まで、ほぼ毎年のペースでスペシャル版が放送されていました。『児童心理殺人事件』は『渡鬼』がスタートする約1年前の単発ドラマですが、放送時間が後の『渡鬼』と同じく「木曜夜9時」からだったことは、面白い偶然と言えるでしょう。『児童心理殺人事件』が放送された翌月、『木曜ゴールデンドラマ』にとって長年のライバルだった『ザ・ベストテン』が終了。TBSはこの後、「木曜夜9時」枠にドラマを編成し、最初のヒット作となったのが、1990年1月から放送された『HOTEL』でした。1988年の秋からはフジテレビも「木曜夜9時」枠で『とんねるずのみなさんのおかげです。』をスタートさせており、この枠は特に平成初期において、各局がしのぎを削る「激戦区」だったのです。

……それでは、また来月の当コラムにて、お会いしましょう!

 

<4月の『Gメン’75』>

4月が初回放送となるエピソードは、第31話から第38話。ついに、と言うか、早くもGメンの行動隊長・関屋警部補(原田大二郎)が殉職を遂げます。第33話「1月3日 関屋警部補・殉職」は、日本の刑事ドラマ史上、屈指の「殉職」編。クライマックス数分の、衝撃の演出に絶句してください。

そして、4月26日(火)~30日(土)の22:00~26:00は、【GWイッキ見!まだ間に合う!『Gメン’75』】と題し、第1話~第20話までが1日に4話ずつ、キャッチアップ放送されます。こちらもぜひ、お楽しみに。

さらに! オリジナル情報番組『ピンスポ!』では、初代「女性Gメン」として、強烈な印象を残した藤田三保子(当時:藤田美保子)さんが登場。「響圭子」を演じた日々の思い出を、熱く語ってくださいます。『Gメン』ファンのみなさんは必見です!!

 

文/伊東叶多(Light Army)

 

【違いのわかる傑作サスペンス劇場/2022年4月】

<放送日時>

『児童心理殺人事件』

4月1日(金)19:00~21:00

4月7日(木)13:00~15:00

4月12日(火)21:30~23:30

4月19日(火)23:00~25:00

 

『恋人交換殺人事件』(原作:赤川次郎/出演:池上季実子、柴俊夫、名古屋章ほか)

4月2日(土)22:00~24:00

4月8日(金)13:00~15:00

4月13日(水)21:30~23:30

4月21日(木)13:00~15:00

 

『尊属殺人事件』(出演:辰巳柳太郎、浅茅陽子ほか)

4月19日(火)14:00~15:00

 

『消えた男』(監督:堀川弘通/出演:緒形拳、秋吉久美子、中条静夫ほか)

4月26日(火)14:00~15:00

2022年3月31日 | カテゴリー: その他
かめぽん

チューもく!! 何から何まで真っ暗闇…先が見通せないからこそ、光を求めたい

小学生の頃、耳を押さえながら着流しで歌うおじさんがいた。
何から何まで真っ暗闇よ〜
学校でその仕草と「古いやつだとお思いでしょうが…」という台詞が流行ったっけ。
意味もわからず、その歌を唄っている方もよく知らず。
ただただ印象に残るフレーズをまねしていた昭和の子供、かめぽん。
青江三奈さんの「伊勢佐木町ブルース」の「チャラチャチャラララララ、あ〜ん、あ〜ん」なんてみんな真似してたし。
ちびまる子ちゃんの世界はリアル昭和世代なのだ。
と、話は横にそれたけど。
そのおじさんが鶴田浩二さんだと認識したのは、TVで観た「新選組」の近藤勇を演じたときだったと思う。
新選組大好きかめぽん、見逃すはずがありません。
その後、映画やTV作品もたくさん拝見し渋い方だと知ったけど、やはりかめぽんにとっては永遠の真っ暗闇のおじさん。
鶴田さんが亡くなった病名もお歳もかめぽん父と同じで、自分がその年齢に近づくほど、ああもっといろいろなことができただろうなと心から思います。
お年を召した彼の渋いお芝居も拝見したかった。

その鶴田さんは「任侠興亡史 組長と代貸」「日本暴力団 組長くずれ」「遊侠三代」などでお目にかかれます。

202203

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今月は時代劇がかめぽん好み。
生誕120年【月形龍之介の水戸黄門漫遊記】では水戸黄門映画を。
それもモノクロ版のなかなかお目にかかれない作品ばかり。
大好きな橋蔵さんの「新吾二十番勝負大会」や錦ちゃんの「江戸っ子繁昌記」、桜の時期に観るのもよしな「忠臣蔵 櫻花の巻・菊花の巻」。
それと鶴田さん主演の「いれずみ判官」も
「一挙放送! 日本女侠伝」では朝ドラで話題の菊之助さんのお母様、藤純子さんを堪能。
かめぽんの旦那さんは「連続放送! 警視庁物語」の大ファン。
すごく面白いといつも暑く語ってます(笑)

特撮、ミステリー、任侠ものから現代劇まで幅広い東映チャンネル。
こうしてエンターテインメントを楽しめる幸せ。
早く紛争が終わるよう、祈りを込めて。

今月もわくわくな東映チャンネル、お楽しみに!

2022年3月2日 | カテゴリー: かめぽん
その他

チューもく!! 東映テレビドラマLEGACY 第37回『面影は共犯者』

今月の「東映テレビドラマLEGACY」は、先月に続いて1985年の『火曜サスペンス劇場』作品より『面影は共犯者』をご紹介します。先月の『黄色いコートの女』は4月下旬の放送でしたが、『面影は共犯者』はその3ヶ月前、1月22日の放送でした。ちなみに、この年の『火サス』は1月1日の夜にも休まず放送されており、作品は『黒いドレスの女』。北方謙三先生の原作で、1987年に主演・原田知世で映画化された作品……ではなく、フランスの小説家であるジョゼフ・ケッセルの「恋路」(54年)を、小山内美江子先生が脚色した作品でした。主演女優は、大原麗子さん。その後、1月の主演は三田佳子さん、山本陽子さんと続き、4週目の本作が浜木綿子さんでした。浜さん×火サスの人気シリーズとして知られる『監察医・室生亜希子』がスタートするのは、1986年の暮れのことです(以降、2007年まで継続)。

『面影は共犯者』の原作は、夏樹静子先生。「小説現代」の1973年7月号で発表された作品で、後に読売新聞社から刊行された短編集「砂の殺意」(1974年10月発売)に収録されました。表題作である「砂の殺意」も、1981年に『木曜ゴールデンドラマ』にて映像化されています。

 

主婦・武原須美子(浜木綿子)と、夫である知之(江原真二郎)の夫婦関係は、いまや冷めきっていました。そもそも須美子が好きだったのは知之の弟で、カメラマンとして活動している俊彦(田村亮)だったのですが、知之が強引に須美子を奪ったのでした。それにもかかわらず、知之は家庭を顧みることなく、浮気を繰り返す日々。精神的に苦しんだ須美子は9年前、自殺を図ったのですが、俊彦によって助けられます。1年後、須美子は男の子を出産しましたが、それが知之でなく、俊彦の子であることを、須美子は分かっていました。時は流れ、その「秘密」を抱えながら、知之と暮らし続ける須美子。彼女はいまも、睡眠薬を常用していました。なぜなら、自分が殺される夢を、あまりにもよく見てしまうためでした。しかも、起きると、実際に首を絞められたような痕が残っているのです。須美子の身には多額の保険金もかけられており、夫が自分を殺そうとしているのではないかという彼女の疑念は、大きくなるばかりでした。

そんなある日、知之が出張することになりました。息子は、知之よりも遊び相手になってくれる俊彦のほうに懐いており、須美子の心の中で、「知之さえいなければ」という思いが次第に大きくなっていました。出張の詳しい行程を知之から聞いた須美子は、知之が常用している薬の中に、睡眠薬を混ぜることを思いつきます。車を運転中に知之が眠くなれば、その後で起こることは、予想がつきました。しかし、果たして須美子の狙い通りの結果が生まれるのでしょうか……?

やがて、知之は出張へ。そして、知之が睡眠薬を混ぜた薬を飲む「予定」となっていた日の翌日、箱根の警察署から、須美子宛てに電話がかかってきました。……やはり、「ご主人が亡くなりました」という、想像していた通りの連絡ではあったのですが、どうも、様子がおかしいのです。須美子が考えていたのと、知之の実際の死に方は違ったようで……。

いったい、出張中の知之に何が起こったのでしょうか? 一方、刑事たちは、須美子の言動にも、不審を抱いていき……。

 

と、いうわけで、須美子の「願い」は叶った反面、彼女が想定していなかった「何か」が起こったのは明白で、後半、物語はその謎に迫っていきます。殺人計画自体がうまくいった後で、その「綻び」が見つかって……というパターンはよくありますが、そういった類型的なプロットから微妙にズラしているところが、この原作の巧いところ。浜木綿子さんをはじめとする実力派のキャストが深みのある演技を見せ、視聴者による推理を一方向に絞らせないあたりも、本作の魅力だと言えるでしょう。

あらすじで紹介できなかったキャストとしては、知之の愛人・光子に高沢順子さん、俊彦を慕うスタイリスト・木崎よし子に三浦リカさん、事件を追う刑事に『西部警察』の井上昭文さん、『特別機動捜査隊』の和崎俊哉さんなど。須美子に睡眠薬を処方している医師を演じているのは、『機動戦士ガンダム』(79年)の主題歌「翔べ!ガンダム」の歌手としても有名な池田鴻さん(1988年、48歳の若さで逝去)でした。

それでは、また来月の当コラムにて、お会いしましょう!

 

<3月の『Gメン’75』>

第21話~第30話を放送。第23話から、原田大二郎さんが演じる関屋警部補がしばらく欠場となりますが、それに伴い、他のレギュラー刑事たちにスポットが当たる機会も多くなり、第25話「助教授と女子大生殺人事件」は、初めて津坂刑事(岡本富士太)の単独主演回となりました。また、第27話と第30話では、北海道ロケが敢行されています。

 

文/伊東叶多(Light Army)

 

【違いのわかる傑作サスペンス劇場/2022年3月】

<放送日時>

『面影は共犯者』

3月4日(金)11:00~13:00

3月23日(水)22:00~24:00

 

『盗聴する女』(出演:浅野ゆう子/宮川一朗太/森次晃嗣/岡田茉莉子)

3月4日(金)13:00~15:00

3月18日(金)11:00~12:50

 

『花園の迷宮』(出演:斉藤由貴/杉本哲太/初井言榮/岡田茉莉子)

3月11日(金)11:00~13:00

 

『殺意』(出演:坂口良子/佐分利信)

3月2日(水)16:00~17:00

3月24日(木)11:00~12:00

 

『魔少年』(出演:松尾嘉代/森本レオ)

3月16日(水)16:00~17:00

3月25日(金)11:00~12:00

2022年2月24日 | カテゴリー: その他
その他

チューもく!! 東映テレビドラマLEGACY 第36回『黄色いコートの女』

今月の「東映テレビドラマLEGACY」は、1985年の『火曜サスペンス劇場』作品『黄色いコートの女』をご紹介します。原作としてクレジットされているのは、阿刀田高先生の短編集『街の観覧車』と『だれかに似た人』です。このうち『街の観覧車』は、当コラムの第7回で紹介した『観覧車は見ていた』でも、原作として使用されていました。『観覧車は見ていた』も『黄色いコートの女』も、脚本を高久進さん、監督を鷹森立一さんが務めており、2作の放送日も4ヶ月しか離れていないことから、2作はある意味「姉妹作」と言って良いかもしれません。その『観覧車は見ていた』も今月、放送されますので、ぜひ両作品ともにご覧ください。ちなみに本放送当時、『黄色いコートの女』の前週には、当コラムの第32回で紹介した『断罪』が放送されていました。

 

久保幸恵(中井貴惠)は、画廊も経営する裕福な画家・啓三(前田吟)と出会い、結婚しました。それは幸恵にとって、単なる結婚ではなく、誰にも言えないような苦労の後に、やとのことでつかんだ「幸福」でした。それゆえ幸恵は、この幸せを手放したくないと、強く思っていました。幸い、同居する夫の両親とも、良い関係を築くことができました。夫が、自分をまっすぐに愛してくれていることも感じられました。

そんなある日、幸恵に少しでも楽をさせようという夫の優しさから、久保家に通いの家政婦が雇われました。一橋友子(千石規子)というその女性は、家政婦としては優秀なのでしょうが、何を考えているかわからないところが少々あり、幸恵は苦手でした。

さらに、幸恵にとって、もっと深刻な事態が起こりました。幸恵の「昔の仕事」を知っている男と偶然、再会してしまったのです。その男とは、啓三とは対照的な貧乏画家・笠井三郎(火野正平)。笠井は、幸恵が過去を隠して結婚したことを突き止め、頻繁に接触し、口止め料や、さらに身体まで要求するようになります。脅迫がエスカレートしたため、幸恵は考えに考えた末、自分の過去を啓三に告白することにしました。幸恵の話を聞いた啓三は、烈火のごとく怒りました……。

絶望した幸恵は、やがて自分と同じような、あるいはそれ以上かもしれない絶望を抱えた女性・市村昌代(島かおり)と再会しました。メッキ工場を営んでいた夫の死で、大きな借金を抱え込むことになった昌代。2人の出会いがもたらすものは、果たして……?

 

当時27歳、2年後の1987年には結婚して女優を休業することになる中井貴惠さんが、元・風俗嬢だった主婦という意外な役どころに挑んだ作品です。同時期には、フジテレビの木曜夜10時枠のドラマ『間違いだらけの夫選び』にも出演されていました。

本作は、前半で主人公・久保幸恵をとりまく状況をじっくり描きます。2時間ドラマらしい展開、すなわち「事件」が起こっていくのは後半。それゆえ、印象としてはスローテンポに感じるかもしれませんが、後半の展開は濃密かつ怒濤で、しかも視聴者を良い意味で裏切る工夫もあり、さすが『Gメン’75』の名コンビが脚本、監督を務めた作品だと言えるでしょう。火野正平さん、千石規子さんはまさに「ハマり役」で、ドラマの緊迫感を高めていました。出番は少なめでしたが、暴力団員を演じた石橋雅史さんの凄味も印象的です。

そして、物語に深く関わってくるのが、渡哲也さんが1973年にリリースして大ヒットを記録した曲「くちなしの花」。どのように関わるのかは、実際の作品でご確認ください。

ちなみに2月の『Gメン’75』では、『観覧車は見ていた』『黄色いコートの女』と同じく脚本・高久進さん、監督・鷹森立一さんによる初期の傑作「バスストップ」(第13話)や、深作欣二監督による「Gメン皆殺しの予告」(第16話)、「背番号3長島対Gメン」(第20話)も放送。いよいよ本格的にエンジンがかかり始めた時期の『Gメン’75』にも、ご注目あれ!

それでは、また来月の当コラムでお会いしましょう。

 

文/伊東叶多(Light Army)

 

 

【違いのわかる傑作サスペンス劇場/2022年2月】

<放送日時>

『黄色いコートの女』

2月11日(金)11:00~13:00

2月25日(金)11:00~13:00

 

『観覧車は見ていた』(出演:市毛良枝/丹波哲郎)

2月4日(金)11:00~13:00

2月15日(火)21:30~23:30

 

『授業参観の女』(出演:緒形拳/萬田久子)

2月2日(水)22:00~24:00

2月18日(木)11:00~13:00

2022年2月2日 | カテゴリー: その他